12/1

 友達が旅行代理店に就職したものだから「じゃあ俺イタリア行きたい! イタリア! 地中海が見えるカフェでパスタを食べてヴァチカンに行く!ヴァチカンに言って聖なる遺体を手に入れてアメリカ横断レースに出る!!」と物凄い勢いで迫ったらドン引きされまして「今だったらタイとか人気だよ」とやんわり断られてしまいしょんぼりしたボクが今日もサイトを更新しようと思います。

 今日あったことを書けばカロリーメイトのプレーン味を食べたことと帰り道をいつもと変えてみたことぐらいしかないなので一つずつ書いていきます。まずカロリーメイトのプレーン味ね。食べた感想は一言で終わります。「湿った甘いパン」。それに尽きます。美味しい事は美味しいんですけど昔に駄菓子屋で食べた三角パンという菓子パンにそっくりな味でした。甘さを少し出しつつもパンのモサモサ感を忘れない駄菓子界のダークホース、三角パンにクリソツでした。打席で言えば控え選手ではありますが、それでも番号を背負って試合に出られる実力者であることには変わりないのです。試合って何?

 話を戻しますがカロリーメイトのプレーン味は本当に三角パンそっくりの味でした。そしてたまに砂糖のツブツブみたいなものが入っていて歯の隙間とかに入り込むから朝っぱらから殺意を覚えたことを度外視すればボクはカロリーメイトの中で一番好きな味かもしれません。ボクは昔っからびっくりドンキーでもレギュラーバーグディッシュ以外は頼まないし、ロッテリアに行ってもハンバーガーセットしか頼まないような「無難なもの」が大好きな人間ですので、このプレーン味は見事にボクのツボにハマりました。期待の新人です。メジャーリーグも夢ではないでしょう。

 えーっと、そしてなんでしたっけ。そうだ帰り道をいつもと変えてみたんでした。いつもは電車に乗って駅から降りたら徒歩で帰宅しているのですが何をトチ狂ったか4つ前の駅で降りてバスで帰ってみたのです。そしたら見た事のない夜景の中へとバスが吸い込まれていき、ほの暗く薄目で見ているような電灯の恍惚がどこか神秘的で素敵でした。こういういつもとは違う行動パターンを生活に盛り込むのは刺激的でいいですね。次はドラゴンとか捕獲して乗って帰ろうと思います。銀の竜の背に乗って。


12/6

 更新をね、サボっていたわけではないんですよ。ただボクだって現代社会のうねりの中で命を燃やす修羅として、するべきことがたくさんあるのです。いわばボクは旅に出るスナフキン。皆様は谷で平和に暮らしながらスナフキンの帰りを待つムーミン。そしてこのサイトは、ボクの帰るべき場所……ムーミン谷というわけですな。というわけでスナフキン(ボク)が帰ってきたので、更新していない間に起こった事を話しますよ。ほら座って。




 うん。ごめんね。ぶっちゃけ特にこれといったことは無かったよ。
 いや、強いて言えば色々な事はあったのですけど、別にサイトに書くほどのことではないというか、書いてもこのサイトを見ているムーミン共が「ふーんそれで?」と言うような事しか無いので「書いてもなー」といった感じなのです。ここで一発ボクが「街で罪人が磔にされてたよ!」とか書けば皆様の心も潤うでしょうけど、力不足でごめんなさいね。恨むならこの平和な日本を恨んでくださいね。ボクは悪くないのでね。

 待って。まだ立ち上がるには早いよ。スナフキンの話は終わってないよ。そうだスナフキン最近、湿布貼ってるんだ。湿布。肩と背中と腰と首が痛すぎてどうしようもなくってさ、もうボクの背面は湿布だらけさ。だけど人間の皮膚って動けば伸び縮みするだろう? そうなると湿布が少しずつ剥がれ始めたりして服の中で湿布が取れたりするんだ。
 そして一昨日ボクが仕事中にタバコを吸おうと立ち上がったら、シャツの裾からボトボトボトッと湿布が全部剥がれ落ちやがって恥ずかしかったよね。動物の糞みたいだった。もう周りの席の社員さん困惑さ。いくつもの白い謎の物体が新入社員の体から落ちて出てきたんだから「コイツ何者だ……!!?」ってなるよね。ボクはすかさず拾って「何も不自然なことはありませんが?」みたいな顔で落ちた湿布をゴミ箱に捨てて、タバコを吸ったあとに何食わぬ顔で仕事を再会したよ。終わり。話は終わりだよ。特にオチとか何もないよ。不満とかあるなら拳で語ろうや。来い。


12/9

 びっくりドンキーに行ったんですよ。昼飯を食いに。もちろん貴族たるボクはレギュラーバーグディッシュ以外を口にしないことは論を俟たないのですけど、どうも様子がおかしいんですよね。いつも食べに来ているびっくりドンキーなんですけど、どこかが違う。店員さんもメニューも大きな変化は無い。だけど大切な何かが、無いのです。

 わかった。灰皿が無いですわ。店員さんがうっかり置き忘れたのかしらとボクは店員さんに「すみません、灰皿ください」と言ったところ「あ、実は当店は禁煙になりまして……」とのご返事。危うくボクの中に眠る鬼の血が目覚めてしまうところでした。なぜに? なぜに禁煙にしたのですか? また街でタバコを吸える場所が減ってしまったではありませんか。いわばタバコはストレスの海であるこの日本を泳ぎきるためのシュノーケル。そもそも嗜好品ではありませんか。タクシーとかでなら禁煙なのはまだ臭いが残るからわかるけど、分煙されてる飲食店でいきなり禁煙にする意味はわかりません。ボクは修羅の形相でレギュラーバーグディッシュを食べて、会計を済ませてびっくりドンキーを後にしました。

 喫煙者の肩身が狭くなる意味が本当にわからないんですよ。マナーを守っていない人なんてタバコの話に限らずいるわけなんですから、タバコそのものを制限する意味がわかりません。だから「タバコ吸ってる奴とか害悪!」とか言ってる人とかいたら自転車に乗ってラリアットかましてやりたくなるんですよね。「喫煙者じゃねぇ!! 愛煙家だ!! 嗜好品の味もわからねぇお子ちゃまがァア!!」って。TPOを守って吸っているなら、誰がどこで吸おうと自由ではありませんか。みんな違ってみんないい。オチとか笑いどころとかは自分で探してください。


12/10

 炎上商法というものをやってみました。ツイッターで多くの人が反応するであろうことを行い、自らの知名度を上げるという諸刃の剣です。本日は1000人以上の人がサイトにお越しいただいてくれたらしく、ボクは「おぉ、やっぱツイッターってすげぇんだな」と関心すると共にメールの受信ボックスが地獄のようになっているのを見て「ハッハー! 悪い子たちだ!!」と天井見上げて目を瞑ったりしておりました。

 今、マジでボクの受信ボックスすごいことになってますよ。グロ画像と言葉の暴力のパレードです。まだ暴言とか悪口の類はいいんですけど、「私のえっちな体を見てください!^^」と書かれたメールに拷問系のグロ画像が添付してあったのは凄かったですね。とりあえず「刺激的でした」って返しておきましたけど、こういうのって当然送る側もその画像や動画を見なければいけないわけじゃないですか? つまりダメージが大きいものを送ろうとすればそのダメージが自分にも来る可能性が高いということですよ。ボクが捨て身で炎上商法を行ったように、アンチの方々も相打ち覚悟でグロ画像を送ってきているわけですな。つまりは死闘。ようこそ、男の世界へ………。


12/12

 死ぬほど腰が痛い、という事実に基いてボクに与えられた選択肢は3つある。一つは整骨院に行く。二つめは湿布を貼る。三つめはヨガ教室に行く。湿布は既に貼った。近所に整骨院は無い。ヨガ教室はある。
 「なんでヨガ教室?」と思ったそこのアンタ。ボクも同意見。だけど中学の時の友達にラインで「最近なにしてるー?」と送られてきて「仕事してる。腰が痛い」と送ったらば水を得た魚のように「それ運動不足だろ!! ヨガやろうぜヨガ!!」と進研ゼミの漫画も顔負けな強引展開を見せてきたので、仕方がなく選択肢に入れたんですわ。
 「ヨガって何するの? なんかチャクラがどうこうとか火を吹いたり手足が伸びたりとその程度の知識しか知らない」と返信したら友人から「魂の神様と一体化するんよ」と凄まじい答えが帰ってきた。「するんよ」じゃねぇだろ。話が面倒くさい方向に向かってきたと思いながらも空返事を繰り返していたら今度は友人、「親戚のおじさんがヨガ教室始めたから来いよ」と言い始めた。前置き無くそれを言ってくれたらボクもヨガに余計な偏見を持たずに済んだのだけど、もう神様と一体化するというワードが頭にこびりついてしまったからどうしてもする気が起きない。

 とりあえず「考えとくわ」とだけ返信して濁し、その親戚のおじさんとやらがやっているヨガ教室のホームページを見てみることにした。白を基調とした清潔感あるホームページで、それでいて見易く、少しイメージがよくなった。ヨガの知識についてまとめたページがあったり、講師紹介のページにある写真もとても素敵な笑顔。全体的にわかりやすくって良いホームページだった。





カルト教団のサイトへのリンクさえ無ければ。


12/14

 ボクだって更新するたびに何か面白いことを書きたい気持ちはあるんですけど、いかんせん自宅と会社を往復して消耗していくという参勤交代みたいな毎日を過ごしているからずっと頭の中がバラエティなわけではないのです。いや別に通勤することは苦ではないのですけど、電車でたまにすっげぇ臭い人いるじゃないですか。悟空が「おめぇつえぇな! オラわくわくすっぞ」って言うぐらい臭い人。アレだけ嫌。それだけで一日ダークな気持ちになってしまうんです。

 この前、女子高生が隣に座ってきたんですよ。小柄でおとなしそうな女の子です。メガネもかけちゃって、委員長になるために生まれてきたような女の子。前置きを読んだ皆様なら察したでしょうけど、そうです。臭かったんです。ミートボールを腐らせて高温で蒸したような臭いがしたんです。外敵から身を守るために臭くなりましたってぐらいの臭い。

 だってそのとき、ボクはマスクをしていたんですよ? ウイルスを99%カットすると宣伝されていたマスクをしていたのに、臭いが伝わってきたんですよ。マスクを貫通する臭いって言ったら凄まじいものではありませんか。軍事レベルです。不快というよりも恐怖です。「ボクここで死ぬんか……?」と思いながらその委員長が電車を降りてくれることを願っておりましたがそれは叶わず、結局ボクが降りる駅までその子は隣に座っておりました。

 あの子、あそこまで臭くて学校でいじめられたりしないのかな、と心配になりました。っていうか親は何も言わないんですかね? 言えないか。年頃の女の子に「アンタ臭いわよ」なんて言えるわけがない。まったく年頃の女の子って難しいぜ。ったくよぉ。もしその委員長がこのサイトを見ていたなら、二度と同じ車両に乗るなよ。


12/16

 無事に卒業制作で合格認定を頂き、卒業をこの手にしたわけですが行く先でボクを待ち構えているものは身を粉にする社畜ライフ。12月に入ってからというものの会社の雰囲気がギスギスしており喫煙所の利用者も増えてバルサン炊いたんかってぐらいの密度になりつつあるのです。嫌いだ12月。本当に嫌い。

 今まで12月にろくな思い出が無くって、毎年毎年気が重くてしょうがないのです。去年は空き巣に入られかけて窓ガラス割られたから極寒の中で正月を迎えましたし、その前の年は住んでる建物に欠陥が見つかって天井が落ちてきて軽い騒ぎになりましたし。それで業者に「訴えるぞ」と言ったら「お詫びしたい気持ちは後日カタチにしてお送りしますのでそれだけは……」とか言ってきたから金でも送ってくるんかなと思いましたけど大量のみかんが送られてきたからちゃんと訴訟したりとか、本当にろくな思い出が無いんです。

 みんな口を揃えて「良い気持ちで新年を迎えようね!」とか言っておりますが、生憎そんな気持ちになれません。どうせ今年もなんかあるんだろ? ぐらい荒んだ心で今年も12月を過ごしております。そして今年は前厄、来年は厄年という最も恐るべき期間に突入するのでそろそろ死ぬんじゃないかと本気で心配なので、厄祓いにも行く所存です。今年のクリスマスは恐らくサンタさんじゃなくってサタンさんが来るんじゃないかしらと危惧しているので、仕事以外で一切外には出ません。外で構える厄たちと、ボクの籠城作戦が飛び交う12月。果たして最後に笑うのはどっちなのか!? 

これで厄祓いに行く途中でトラックとかに轢かれたら、メールで「メカクシ完了」とか送っといてください。


12/17

 無事に1万アクセス突破ということで大変めでたい限りなのでありますが、何より嬉しいのは皆様からのお祝いのお言葉。本当にありがとうございます。あとメールで「1万アクセスおめでとうございます!」と本文に書いて添付ファイルに戦争系のグロ画像を大量に送り込んできたお前。「祝う」と「呪う」を間違えてんじゃねぇの?

 ここ数日メールの受信ボックスが凄まじいことになってきていて、ボクも次第に慣れてきましたよ。死体画像とか送られても頬杖をついて「ボウヤだねぇ……」とか言ってニヒルに微笑んだりしております。それで拷問系の動画とか虫に食われまくってる死体の画像とか来たら「正解」とか言って前髪をかきあげながら天井を見つめ目を閉じたりします。

 中でも一番意味がわからないのが男性器の画像送ってくる人。何? 誘ってんの? 正直ボクだって毎日見ているものなのでそんなもの送られても「あら、ご立派ですねぇ」ぐらいしか言えるコメントが無いんですよ。だけど意外と多いんですよね、男性器送ってくる人。むしろグロ画像より男性器のほうが多くなってきています。ボクのGmailという名のペニス畑は豊作のようです。ちなみに会社の同僚がボクのサイトを見つけたそうです。高校時代の友人も見つけたそうで、きっと来年のボクの呼び名はペニス畑になるでしょう。何が1万アクセスだ。ペッ。


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